社長の一言アドバイス 〜ご葬儀とは〜


ご挨拶

「ご愁傷様」と「お悔やみ申し上げます」について

ご愁傷様とお悔やみ申し上げますの使い方を多くの方が勘違いされています。それは故人様に対してと、ご遺族ご親戚様に対してとの使い方です。
例として、一報を聞かれた時、「○○さん、実は主人が亡くなったの・・・」との連絡が入った場合に一番に相手様に言葉をかけるのが「それは大変、お悔やみ申し上げます・・・」と返すのが本当で、故人様に対する追悼の言葉です。
そして、ご愁傷様といえば二通りの意味があります。
一つ目は嘆き悲しむこと(憂え痛む事)、二つ目はお葬儀以外にも使う言葉で「かわいそうに」といった使い方をしますので、一つ目の言葉が適切であります。


マナー

数珠の貸し借りは絶対ダメ

数珠は、自分の身代わりになる仏具です。

他人のものを借りるのは、本来の意味に反します。会葬者で参列をした場合に他人さんの数珠を借りたり貸したりは絶対にしてはダメです。

もし忘れた場合でも両手で故人のご冥福を祈りつつ、ご焼香をして念じる事が重要です。数珠は本人以外には貸し借りするもではありません。

通夜の服装

お通夜の参列には礼服の方々がほとんどですが、本来は服装よりも気持ちの参列が重要なのです。

形にこだわる方々が多くみられる昨今ですが、急な訃報を聞いて取るものもとらえず、急ぎにて参列ということが大事です。ただ、派手なアクセサリーやネクタイなどは外しておくことです。


お布施について

お布施には三通りの言葉があります。法施、財施、無畏施の三通りです。

法施とは、仏式では宗教者が個人に対して極楽浄土に召されるようにお経のお導きをお勤める作法です。
財施は、法施に対して金品ににて喜捨(喜んで宗教者に寄進する事)することです。
無畏施(無財の七施)は、誰でもが相手に与える事を言います。

七施とは眼施、和顔悦色施、言辞施、心施、身施、床座施、房舎施の七つです従って、お布施とは各お宗派や寺院の格式又は院号によっての金額が大きく異なるのでありますが、本来は葬家側の生活力によって施すものの考えが財施というものであります。しかし、なかなか葬家側から言えないものです。はっきりと生活力の範囲を伝える事かと思います。

ただし、院号というものについて一般の方々は誤解をなさっているようです。
それは、お寺の檀家さんで常日頃からお寺のお世話をしていて、亡くなられた時にお寺様より奉仕のお礼としていただくのが本当の院号の言われです。院号はお金を出して付けて頂くことと皆様方は思っておられますが、それが本当の意味では御座いません。ただ、お寺によりましては院号料として受け取られますので、ご相談することが必要かと思います。